
演劇でも、それ以外でも。思いが伝わる伝え方。
日々の生活の中で、自分の思いが相手にうまく伝えられない・・・という時、
それが原因で
自分の意見や考えを不本意なかたちで曲げざるを得なくなってしまったり、
そんなつもりはなかったのに相手との関係がこじれて辛い思いをしたり、
心当たりありませんか?
ある、ある、という方に向けて、お話ししていきます。
不満を抱えたまま、苦しさを持ったまま、にならないために、
ぜひ取り入れてみてください。
それは、
真摯に実直に自分の思いを伝えること
です。
自分の意見をまず伝えて、なぜあなたがその意見を持っているのかを「感情」の言葉で伝えてみる、
それだけであなたの思いは相手に届きやすくなります。
言いづらいことであっても
「私はあなたにこうしてほしい。
なぜかと言うと、・・・<<あなたの感情>>・・・。」
と、伝えていくのです。
感情を適切に用いることで相手は
「そういう気持ちの背景があったんだ。それはとても共感できるな。」
「要求は吞めないけど、〇〇さんは〇〇さんの思いがあって今それを伝えてくれてるんだな、ということは納得できる。」
というふうに意見が同じでも違くても、あなたの(例えば)要求に対して嫌な気持ちはしません。
この時に、
相手に認めてもらわなきゃダメだ、とか、相手の意見をねじ伏せよう、とか、
相手のことを意識的にも無意識的にもコントロールしよう(支配しよう)とは決してしないこと。これが大事です。
(最近はアサーションとも呼ばれますが、アサーションとは自分も相手も尊重するコミュニケーションの取り方です。)
感情を不適切に使ってしまうと、自分の感情に振り回されてしまうと、相手を攻撃してしまいがちです。
「なんでこっちの気持ちを分かってくれないんだ!」
と、不満を爆発させてしまうのは互いにとって良くありません。
自分の意見をまず伝えて、なぜあなたがその意見を持っているのかを「感情」の言葉で伝えてみる
を実践する時には、冷静さを持って、感情を使用する感覚を持って、伝えるようにしてみてください。
これは、誰かに何かをお願いする時に、何かを断りたい時に、ちょっと言いづらい意見を述べる時に非常に効果を発揮してくれる手法です。
(もちろん魅力的なスピーチをしたい!という場合でも活用できます)
人の感情を動かすものは、伝え手の感情でしかありません。
ただし、感情を適切に使うことがミソ。
そして、感情を使うためには<感情の上手な使い方>がわかる・できるということが条件になってきます。
演劇では精神トレーニングが大事とされ、かなり濃密に、繊細に、行われます。
<感情を使う>スキルは、演劇の場のみならず、日常生活ひいては人生の役に立ちます。