演技クラス発表会のお知らせと、演劇の大切なこと
この記事は通算5回目となる演技クラス発表公演のお知らせです。
第5回ENTRY ACT演技クラス合同発表会 9月9日(日曜日)
第1演目 13時~「陪審員たち -12人の怒れる男より-」作レジナルド・ローズ
第2演目 15時半~「ひばり」作ジャン・アヌイ
第3演目 18時~「陪審員たち -12人の怒れる男より-」作レジナルド・ローズ
※第1演目と第3演目は同作品の異なるキャスト/演出での上演です。
江東区文化センターホールにて入場無料の会です。
発表会まであと1ヶ月を切り、エントリーアクトの最近の話題は発表会のことで持ち切りです。
盛り上がってきましたね!!
そんな今日はこんな言葉をお届けします。
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夢の遊眠社の高萩宏さんの言葉、
芝居の本質は人間観に関わる内容を同一空間・同一時間で共に体験することだ
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【引用元】演劇の社会的意義についてわかりやすく書かれているブログです。
https://blog.goo.ne.jp/sotashuji/e/de05d8a40c2301a8ed0513af35f89e02
バシッと、簡潔に、演劇とは何かを言い当ててくださっている言葉です。
人の価値観、目的、周りとの関係性・・・その中で生まれてくるドラマを劇場中一体となって体験するのが演劇。
稽古場で繰り返されるリハーサルは、
ドラマがより奥深く味わい深くおもしろいものになるように演者と演出家がアイデアを出し合い不要なものは削り時にぶつかりながら協力して行われます。
その生みの過程を経て舞台に上がる作品は、座組の稽古期間(いや、台本をもらってから?)のすべてが投影されたものになります。
メルマガやコラムでもたびたびお話していることですが、
演劇ってめちゃくちゃ面倒くさくて、
だからこそ今の時代の中で、たまらなく尊いんです。
ひとつの場所にわざわざ集まって、膨大な時間を使って知恵を出し合い意見を出し合いひとつのものを作る。
誰一人として欠けてはいけないから全員が参加必須。
演技をするときに遠慮をしないで本気でぶつかる。(これって勇気が要ることなんです)
稽古の合間のディスカッションも遠慮は無用で、どんどん行います。
この試行錯誤の中で稽古場が活性化されていけば、作品はきっとおもしろいものになります。
個々の技術ももちろん大事なこと。
ですが、やっぱり、演劇の本質は共に生きることです。
その本質の部分なしに演劇は成立しえないでしょうし、
共に生きる場所だからこそ演劇はおもしろいのです。