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本来感を高める演劇【人の心を動かす表現は自己開示である事実】

私は、表現において「自己呈示より自己開示が大事だ」と断言いたします。

 

 

心理学的にも理由があって、

人は「呈示された表情」と「受け取った感情(本心)」が不一致だと不信感を抱くようになっています。

 

 

 

先日とあるワークショップ参加者さんから「舞台を観に行った時にわざとらしい演技をしている役者さんがいて、違和感がすごかったんです」とお話を聞いたのですが、

その話ひとつ取っても表現の本質が自己開示にある理由は明確です。

 

 

 

演じ手の気持ちからズレている誇張された演技にある種の気持ち悪さを感じさせられるのは「見えているもの」と「感じ取るもの」の間に乖離があるからなんですよね。

 

人はその乖離を気持ち悪く感じます。

 

 

 

乖離を感じさせないほど上手に隠し通せるのであれば、それはそれでOKです。

 

 

ただ、私はそれを上手にできる方を観たことがありません・・・・。

(大抵は微細な表情や空気感、所作のひとつひとつでばれちゃいます)

 

 

 

演技は、仮面を被ることではありません。

 

仮面を外して自己開示していくことです。

 

 

 

そうしていくと「自由で深く自分自身でいられる感覚」=本来感が高まり、

また、本来感はWell-being(身体的、精神的、社会的に良好な状態)に寄与することが研究で明らかになっています。

 

Well-beingの状態であれば自分の意思や気持ちに基づき素直に生きていくことが容易になります。

 

 

 

 

素直に行動することができるようになると、拗ねたり変に謙ったりせずまっすぐありのまま自己表現ができるので、

結果的に他者からのフィードバックが良好になり(→自己開示に対する反応は良くなることが多い)自分に自信を持って心に余裕を持って自己を振り返ることもできますからより深く多く自己発見ができるようになっていきます。

 

 

 

逆説的ですが、演劇では

仮面を外した方が、新しい自分と出会えるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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