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「思いを伝える」演技とはー心が動く 感動の作り方ー

感動とは感じて動くと書くんだなぁ

とは、相田みつをさんの言葉。

 

この記事は相田みつをさんの有名な言葉からスタートです。

 

 

観客聴衆の心を動かす、感動を生み出すための秘訣をお伝えします。

 

 

ネットを調べてみると”身なり”や”表情の作り方”や”声を明るめに〜”といったテクニックが山のように出てきたと思いますが、

いかがでしょうか。

 

演劇と心理学の見地から言うと「それは外側の話だ」という印象です。

 

 

 

 

色々考え過ぎて、意識しなければならないことが多過ぎて、自信が無くなってきた・・・・

もしもそんな方がいらしたら

 

ぜひ、ここでご紹介するたったひとつだけを意識してみてください!

 

 

 

心を動かす、思いが伝わる、感動を生みたいならコレをやってみて

 

観客聴衆の心を動かそうと本気で思っているなら、

まず誰よりもあなた自身の心が大きく動いているべき

 

どんなに上手に舞台上でおしゃべりができても、実は感動は生まれません。

上手だと感心はされると思いますが、感心と感動は全く別物です。

 

感動を生むたったひとつの秘訣は「自分の心が動いていること」です。

 

 

「本気で観客聴衆に伝えたいことがある。」

 

自分が本気になっていると言葉や目や纏っている空気がエネルギーに満ちてきます。

 

 

もし言葉にエネルギーが無かったら、

セリフはただの無味乾燥な五十音の羅列です。ただの音波です。耳に届いた音です。

 

 

あなたの想いとか熱とか、伝えたい届けたいエネルギーが言葉に乗っているから、それは色彩を帯びて空気の波を作り、その波に乗って、観客聴衆の心まで届き、響き渡ります。

 

 

 

 

表情や滑舌、見せ方は、あなたが届けたい「それ」がちゃんと正確に伝えられるように、伝える手助けとして活躍してくれるものです。

 

 

だから、表情や滑舌や見せ方のことだけを考えて肝心のハートのことをなおざりにしては本末転倒なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

感心を表す言葉は例えば「うまいね」「器用だね」。

 

「あんなに長いセリフを噛まずに言えていてよく口が回るなぁと思いました」

「あのシーンのあそこの見せ方が巧みでさすがうまいなぁって思いました」

 

お褒めの言葉なので、言われたら嬉しいですね。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

 

 

私は、もちろんありがたく言葉を受け取りはしますが

こう言われたら内心悔しくてたまりません・・・。

 

 

 

 

え?なぜ?と思われたみなさん

 

ちょっと想像してみてください。

 

 

 

舞台を観てあなたがもし本当に感動したら?

出てくる言葉は?

 

 

 

果たして上のように分析的で局所的な感想が出てくるでしょうか。

 

 

 

そう。上に書いたふたつの例は、「評論」なんです。

 

 

お客様に評論をもらうこと自体が悪だと言っているのではありません。

舞台や映画のよしあしや価値を友人と論じ合うこと、SNSやメディア等々で議論することは文化を強くしてくれます。

 

ただ、もらった感想が評論に終始してしまったとしたら観客聴衆の心を巻き込むまでには至らなかったのかもしれません。

 

 

観客聴衆の心を巻き込むことができなかったのであれば、

まだまだ自分のエネルギーが足りないということです。

 

 

 

最後にもう一度。

人の心を動かすものは人の心です。

 

あなたの思いが伝わることを祈っています。

 

 

 

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