わかりやすくて即効性のあるものより”価値”を求めたい
「すぐ緊張がバレなくなる方法ってないんですか?」
これは、筆者が過去実際に受けた質問です。
3時間のワークショップを終えた後に任意の質問・感想タイムを取っているのですが、そこでの言葉です。
その質問に絶望し、その日から集める人を変えようと決心しました。
本当に、がっかりしてしまったのです。
逆に、美しいものに共に心震え「美しいですね」と感動を共有できるお話ができると嬉しくてたまりません。
演劇の価値
最初に挙げた人のように、人前に出る練習をしたい→堂々としている俳優は普段どんなトレーニングをしているんだろう?という興味から参加される方は多くおられます。
ワークショップ中もウェブサイトの中も重ねて申し上げていますが、
舞台上で嘘はつけません。
見ている人に見透かされます。
うまくこなしたい/すごいって言われたいなどという自分のことだけを考えている自己保身的な心は透けて見えて、
興味を持ってもらうことも魅力を感じてもらうこともできないでしょう。
「すぐ緊張がバレなくなる方法ってないんですか?」
の裏にあるその人の心の声はこうでした。
「いや、そんなこと言っても、あるんでしょ?こっちはお金払ってるんだからさ、出し惜しみしないでコツや秘策を教えてよ!」
その心の声が透けて伝わってきて、ガッカリしたのです。
本物と偽物、美しいものとそうでないものを鋭く見抜く審美眼
異なる個性や強みを持った人と感動というひとつの感覚を味わう共同体感覚
演劇の真の価値は、
その人の着るもの、食べるもの、過ごす場所、発する言葉の美的感覚を養う
一生を通して意味があるものです。
緊急度は低いかもしれませんが、重要度が高いものです。
変化と情報の波の中、悲しいニュースと殺伐さの中、誰もが苦しさを感じるでしょう。
ですが、磨き上げられた感覚があれば大丈夫です。
くもりがちな視界を開きます。
視界がクリアだから自分の足で歩いていけます。
視界がクリアだから周りといい関係を築けます。
自分の人生の舵を取れて、周りとの関係がいいから、人生が豊かになります。
そして、それをより一層磨き上げていく仲間と交流したい方のためにENTRY ACTがあります。
7年間運営してきて感じているのが、演劇は「そこにいる人」に依存すること。
真に素晴らしい時間になるかどうかは、
ファシリテーターやコーチの場づくりや力より参加者さんの志や人間性によって決定づけられます。
協力なくしては感動は生まれません。
志同じくする仲間にとって居心地良い場所であるように、改めて明確にしたいと考えています。
わかりやすくて即効性のあるものより
”価値”を求めたい方のための場所です。
感動を共有する人との出会いを求めている方・そんなコミュニティを求めている方
のために扉を開けてお待ちしています。