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好きな人に愛を伝えることと嫌いな人に嫌いと伝えること

よくマイナスの感情と言われる、怒り、悲しみ、嫉妬、嫌悪。

 

感情を我慢することが良しとする考えや文化が(筆者の知る限りでは)主流だった時を経て

ここ数年は、

感情を抑えなくていいよ、とか感情の開放とかが主流になってきたな〜と思っていました。

 

あなたの気持ちなんかどうでもいいからみんなに合わせてください

と言われた昔を思い返すと、この変化が嬉しくもあり

 

筆者自身は少しの焦りもありました。

 

 

というのは、感情の開放や感情の取り扱いって

筆者が起業したての頃は全然認知されていなかったので、それが逆に良かったのです。

 

感情の取り扱いについて発信している競合他社さんもほぼなく、

それについてガンガン発信することで

「感情を抑えなくていいって考え方がハッとさせられました」とお客様からお選びいただけていたので

同じ内容を発信していっても

これから先は”普通のこと言ってる人”になっちゃうなぁ・・どうしようかな・・と。

 

 

 

ネット上の読み物やリアルな人との関わりの中で時代の変化を感じた時の

嬉しさとちょっとの焦り。

 

 

 

 

もちろん、社会全体として見れば

感情のことやメンタルヘルスの知識を持つことや実践が当たり前になるのは素晴らしい変化です。

 

 

 

 

昔筆者は、そういった社会変化が起きれば街はもっと笑顔と幸せの溢れる場所になると本気で思っていました。

 

ただ、社会で生きている肌感覚としてはこうです。

 

 

 

全然、生きやすい世の中になってなくない?

幸せな人、少なくない?

 

 

 

筆者の考えていた道筋はこうでした。

 

我慢しないでいい。

自分に素直になっていい。

 

そう思えるようになると自分の心が満たされて余裕が出てきて

周囲に優しさ思いやりのお裾分けができるようになる。

 

お裾分けされた人はその暖かさを他の誰かに渡し、そのまた誰かが・・・

で幸せの伝搬が起こって街が地域が変わる。

 

 

地域が変わればその波動は他の地域にも伝わって日本中が幸せになる。

 

 

 

本気で、そう信じていました。

真面目も真面目、大真面目です。

 

でも、違っていたようです。

そんな単純な話ではなかったようです。

 

感情の取り扱い、心の健康について関心が寄せられるようになっているし

知識を持っている人が増えているのに

世の中が元気になっていないということは、

仮説が間違っていたんです。

 

 

とある人が、あまりに傍若無人な態度だったので「私たちは困っています」と伝えた時に

「演劇って自由に思ったようにしていいんですよね?」と返されたことがありました。

 

 

自分に素直になっていい

気持ちを我慢しなくていい

 

だから他の人の気持ちを考えないでいいのか?

 

 

決してそんなことはありません。

 

 

誰かを嫌いだと思うその気持ちを変える必要はありません。

それは自然なことだから。

 

でも、それをわざわざ口に出す必要もありません。

 

思ったことを全て吐き出さなくていい。感じているだけでいい。

 

どうしても出さないといられないなら「出しても大丈夫な場所」で出す。

 

いくら嫌いでも、相手を貶めて良いことにはなりません。

 

 

 

 

(ちなみに、落ち込んだ時には底まで落ち切った方がラクになれます。感じ切ると冷静になって思考を始められます。)

 

筆者の個人的な意見になってしまいますが、

「こういう奴はダメ」とか「こういう奴気に食わないよね」って見出しや本のタイトルが減ると嬉しいなと思っています。(マイナスな言葉の方がクリック・購入されやすいのでしょうが)

 

 

 

嫌いな人に嫌いと伝える時間があるなら、好きな人に愛を伝えてほしいのです。

 

 

 

自分に素直になる、我慢しない、それは子ども返りすることではありません。

 

“身体は大人、中身は子ども”では周囲が困るのです。

 

 

 

「自分に素直に生きていい」は未熟に甘んじる免罪符ではないのです。

 

身体は勝手に大人になりますが、

精神は磨くことで大人になります。

 

立派な大人に。

 

 

人間は自身が望む限り一生成長していけます。

自分が思う史上最高の自分で在るために、今日、誰にどんな言葉を使いますか?何をしますか?

 

 

 

この記事に共感してくださる方が多くいらっしゃったらいいなぁ・・そう願わずにいられません。

 

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