
素敵なコミュニティーかどうかは参加者の質で決まる
演劇ワークショップ、会員制事業、交流会をやってきて「やっぱりそうだよね〜」と感じたことがあるので、お話ししていきます。
ホスト側って人集めからコピーライティングから会場や人の手配からプログラム準備からめちゃくちゃがんばっています。
すべては当日参加者さんと最高の時間を過ごすための一点。
準備8割とはよく言いますが、本当にそうなんですね。
人をがんばって集めるのは売上げのためではなく、やっぱり人がある程度いたほうが当日盛り上がるのがわかっているからです。
どんな人たちと会えるんだろうか(ドキドキ)とイメトレを繰り返してプログラムを2、3パターン用意しどのプランでもいけるように頭を働かせています。
参加者さんが楽しみにしてくれているように、主催者も本当に楽しみにしています。その日に期待しています。
ですが、コミュニティーに協力してくれる人の集団とそうでない集団では質が大きく変わります。
同じ準備をして同じ場所で同じプログラムで同じ人数で催しを行なっても場の質が全然違うのです。
協力的なグループは利他的で優しく暖かい空気を発しています。共通点も違いも含めてコミュニケーションを楽しんでいて、活気があります。アイデアがバンバン出てくるのを心底おもしろがっていて、ゲラゲラ笑って時にグッと集中したり創造的な時間を過ごしています。
主催者側は、交流会ならホスト・ワークショップならファシリテーター・レッスンならコーチの役割を担っています。
みなさんが走り出しやすい空気づくりと走りやすい道づくりはできても
主役は参加者さん。
参加者さんが協力して創り上げていかないと、いい作品は出来上がりません。
ホストが「あれはこう、これはこう」と指示していけば早いのかもしれませんが、「答えはこうなので、あなたたちはそうやってください」と言われた通りにするだけの時間って楽しいのだろうか?と私は疑問を持たずにいられません。
創り上げる過程がおもしろいのに。すぐ答えを欲しがる姿勢に対してはもったいないの一言です。
コミュニティーの質の条件は、共同体感覚と審美眼です。
本物と偽物を見分けて、美しいものに立ち会ったらみんなで感想を分かち合い、利他の心で関わるコミュニティーが素敵です。
参加者さんが素敵だと場の質が向上します。
素敵な参加者さんと素敵な時間を過ごしたいので、私は共同体感覚と審美眼を持ち続けていきたいと考えています。
ですので、「変えてもらおう」としている人とは関わり合えないと思っています。
引っ張ってもらわないと動かない人、クレクレの人、使えるテクニックにしか興味がない人とは相性が良くないので、住み分けをした方が互いに幸せになれます。
上質なコミュニティーであるために、協力し合える参加者さんの環境を守るのがホストのお仕事です。