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演劇は特殊技能じゃないから、普遍的なんだと思う

この記事は筆者が思う演劇について好き勝手に書いている記事です。

結論としては、だからみんな演劇やろうぜ!という完全なポジショントークなのでご興味ない方はここまでで・・(笑)

 

 

筆者の自己紹介をします。私は東京は池袋という場所を拠点に演劇ワークショップを営んでいます。

演劇で食べていけたらいいなぁという夢はありましたが23歳であっけなく敗れた負け組で(苦笑)、人生で初めてワークショップを開催した時も仕事にできるなんて思ってなかったし、演劇一本にした時も不安で仕方なかったし、スタジオを構えた時もメンタルやられる日々でしたし、コロナ禍で何度もボロボロになりましたし、なんなら今でも毎日「もうダメなんじゃないか」と思うこと山の如しです。

 

最初に夢破れた時には「演劇なんてもう二度とやるもんか!」と、大好きだったものが大嫌いになってました。

大好きで大嫌いな演劇を私がライフワークに選択しているのは、「どうして演劇を嫌いになったのか?演劇を子どもの頃に好きになったのはどうしてだったのか?」その要素を分解してみて問題点と挑戦してみたいことが明らかになったからです。

 

演劇を嫌いになったのは、オーディションの競争や「女性」に求められるものが私には重く苦しいものだったから。そしてそれは演劇そのものじゃなくて業界の闇でした。

じゃあ、演劇業界じゃないところで演劇をやればいい!新しい市場をつくればいい!

言うは易し行うは難しですが、いたって真剣、マジに考えてます。(真顔)

 

演劇と私の出会いは10歳の時で、どさ回りの劇団が学校の体育館で観せてくれた舞台に影響を受けて毎日放課後友達と演劇ごっこをやったことです。その演劇ごっこが楽しくて、みんなと協力して小さな劇を作ってクラス全員に見てもらって「劇やってる時の大江っていつもの大江と違うよね!」と一度も話したことがなかった男子に言ってもらえたり、みんなが手を叩いて大爆笑してくれたのが嬉しくて。演劇は私と人を繋いでくれる大切なものでした。(わりと直前までいじめに遭っていて、いじめっ子は愛故の束縛だったと思いますが「他の子とあんまり仲良くするといじわるされる」状況だったからより一層人との繋がりを求めたのかもしれません。あと、三年生の時にその子とクラスが別れていたので演劇遊びを毎日やれる環境だったのがツイてました笑)

演劇をやってる時の「生きてる感じ」に病みつきになり、明らかに変化が出てきました。自分で演劇クラブを立ち上げたり委員長をやったり、前に出ることが好きになりました。接客業が比較的得意で誉められてきた人生なのですが、それも演劇の体験によって培われたと思います。(私自身は何に関しても不器用な人間で、そつなくこなせるタイプではないです笑)美術も文章を書くのも好きだったけど演劇の「リアルタイムで反応がある」感がおもしろくて、どハマりしました。

 

業界は嫌いだけど、演劇は可能性がある。

演劇ってごっこ遊びだから、実は芸術やスポーツの中でも参入障壁が低い分野。誰でもできて、自己開発になる!これは広めていかなきゃ!

24歳からはその想いに突き動かされて演劇を続けています。(繰り返しになりますが、今でも毎日「それって本当に?」「演劇よりもっと人の役に立つものがあるんじゃないの?」と疑い倒しては「やっぱり演劇を選ぼう・・」と結論づけてます笑)

 

演劇は俳優のものというイメージが未だに強くて、俳優を目指していたり俳優体験をしたいという目的の方が多いです。

いつか、カラオケに行くように演劇の場を人々が訪れるような「演劇、当たり前」な世の中を実現するように、今私たちががんばる時です。

 

気軽に訪れてください。いつも大人たちは社会の中でがんばってますから、演劇の場ではとことん遊んで楽しんでもらいたいのです。大丈夫です。決して無駄にはさせません。演劇で人と共同作業をすることで持ち帰れるお土産は、自信の礎だったり、明日への希望だったり、人生を彩る思い出の1Pだったり、かけがえのないものです。

人生を豊かにする一助になれるよう私たちは日々ワークショップを開催し続けています。

 

 

 

ENTRY ACTの演劇ワークショップが大切にしていること
演劇は特別なことじゃない。人の悩みはすべて人間関係であるという言葉があるように、人が生きることは人と関わることだから。演劇は人と関わるドラマそれ自体のことだから。気の置けない友人と何気ない会話を楽しむことも、ビジネスでお客様相手に接客して「ありがとう」と言われることも、恋人と心を通わせることも、わかり合いたかった誰かと意見のすれ違いで仲違いから悲しい別れを経験することも、すべて演劇です。演劇の場と現実の違いは、「なーんちゃって」で終われるかどうか。現実ではやり直しがききませんが、演劇の場では何度もリテイクを重ねることができます。人と関わるって時に難しいことで、こわいことです。それでも人は人と関わり合うことをやめません。人が生きるって関わり合うことだからです。ENTRY ACTの演劇ワークショップでは、想像上の世界という安全地帯で思い切り人と関わって、様々な個性を持つ人を知り、互いに受け入れ合って共同作業をすることでコミュニケーションスキルの向上を図ることができます。安全にトライアンドエラーを重ねていけるという意味で演劇は特別な場所といえるかもしれません。人付き合いの達人がたくさん生まれたら、この社会はもっと優しく楽しくなる。それがENTRY ACTが演劇を使って目指す未来です。
演劇は平和で安全な場所です。
コミュニケーションをとって互いに許しあい認め合い協力して作り上げていく、ありふれていそうでなかなかない場所です。

 

ぜひ一度、ご自身で体験してみてください!

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