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演劇で遊ぼ!ENTRY ACTが社会人向けワークショップを開催している理由

演劇に少し興味があるんだけど、なかなか最初の一歩を踏み出すことへの躊躇が取り除けない・・・

そのお気持ち、よくわかります。

そもそも「未知のものってこわい」のが人間です。

コラムを執筆している筆者は登山、無人島体験などアウトドア、サウナ、今の仕事(演劇ワークショップの主催)、すべて人から誘われたり薦められたりして始めたタイプなので、そういうきっかけがなく挑戦してみちゃう系の人へのリスペクトが止まりません(笑)

筆者の場合にはこのコラムを今お読みいただいているあなたより腰が重いと思います(笑)筆者のことを知ってくださっている方はうんうんと赤べこばりに頷いておられることでしょう・・!

 

演劇って、自己表現ツールのなかで汎用性トップNo.1なので日常のコミュニケーションやビジネスシーンへの活用から純粋なストレス発散(お客様からは心のストレッチとお言葉をいただきました)まで幅広いメリットがあります。

内容の幅も広くて、台本を使ったシーン劇から即興劇からたけのこにょっき!みたいな誰もが知ってるゲーム、手遊びのようなものまで包括してすべて演劇のワークになっていて、ここまで幅が広いともはや演劇って一つの概念ではなく、あなたの心が演劇と思うものが演劇だし(筆者はカフェで聴こえてくる隣に座ったカップルの会話も演劇だと思うし、TPOに応じて自分を使い分けることも演劇だと思っています)演劇って人が人として生きるすべてのことなんだと言えるのかもしれません。

 

あなたの人生に密着しているのに、空気のように当たり前すぎて意識されることのないもの

それが演劇なんじゃないか

 

筆者は演劇によって人生が変わったひとりで、演劇のおかげで人生がとても楽しいです。

演劇で初めて人と共同作業をすることの楽しさを知ったし、子どもの頃人見知りだったのが「人前に出てなにかをするっておもしろい!」「人を笑顔にするって楽しい!」と舞台に立ったり委員長をやったり大人になってからは接客業が得意だったり、演劇をやったから知れたことやできるようになったことが沢山あって。

 

筆者自身俳優をやっていたこともありますが、それよりも「演劇を一部の人のものにしているのはもったいないから広めたい」気持ちが強くなり、今ワークショップを開催しています。

「演劇って人生を変えられるくらいのすごい力があるんじゃないか」の確信はワークショップ開催歴9年変わることなく、演劇の力でひとりひとりが元気で生き生き輝いて、演劇で元気になったひとりひとりがそれぞれの社会の持ち場でまた誰かを笑顔にして、その誰かも誰かにご機嫌で接して・・の笑顔と元気の伝播が起こりますようにと想いを込めて1回1回重ねてきました。

 

だから、演劇を悪用したハラスメントが横行している現状に真っ向から「そんなものは演劇ではない」とNOの立場を取っています。

これから演劇に一歩踏み出してくださる方が困ることのないよう先に申し上げます。ENTRY ACTはゲート・入り口という特性上ENTRY ACTのワークショップから他所にステップアップで出ていかれる方が一定数おられるので、その時のためのお話です。

マイナスなことを公に言うのは憚られて、今までは触れないでおりました。正直にお話しすると、演劇業界は、演劇の立場(指導者、演出家、プロデューサー)を使ってセクハラ・いじめをする人がいます。筆者自身も性的接触や発言で不快な思いをしたことは数多くあり、これが黙認される風潮を感じて黙ってきました。ニュースになっているのはほんの一部で、日常的に起こっています。また、カルト的な手法で洗脳の状態に陥っているグループも散見されます。そこでは教祖(ファシリテーター)の言うことは絶対で、ひとりを矢面に立たせ全員で攻撃をするような恐ろしいことが起こっています。

 

ENTRY ACTは断固としてそれらに反対の意志を表明します。

演劇はすべての人がフラットで対等な存在として扱われ、互いにリスペクトし合うチームプレーです。演劇の場所を提供する側がセクハラやいじめを行うなんて言語道断です。

 

今まではセクハラやいじめが横行している事実に対して「わたしたちはあちらと不干渉でやっていこう」と考えておりました。ただ、それは逃げであって、逃げたところであちらから直接的にも間接的にも関わってくるし、これ以上被害者を出さないためにも演劇自体には罪はないどころかたくさんの方におすすめしたい素敵なものなので演劇の尊厳を守るためにも、もう逃げるのはやめることにしました。

 

 

 

当コラムをお読みくださっている方からの嬉しい感想をいただくことが多く、また足をお運びくださったみなさまもちょこちょこおられ(ありがとうございます!)、もっと読み物としておもしろかったり元気になっていただいたりお役に立てればと思っていたので、もっと記事を書きたいと考えていました。

それなのに言えないことがあまりに多く筆の進まない日々でした。逃げるのはなんとなく平穏なのですが想いを抑え込んでいるから上辺の言葉しか出てこず、実は下書き止まりの記事が溜まっています(笑)

 

創業9年目となるENTRY ACTは今後も俳優のためではなく生きる練習のワークショップを開催してまいります。

演劇は安全地帯であることを証明するために、演劇って素敵なものなんですよと自信を持って言えるように、ENTRY ACTは理念の元に、セクハラやいじめを真っ向から否定する立場を表明します。

 

 

 

 

 

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