演技をする時に、「何が正しいのか？」なんて正解を探したり「これは優れている（劣っている）」などジャッジを下してはいませんか？

演技って本当は「分かち合いって楽しい！」っていう、共に生きる今ここを存分に味わおうっていう、純度の高い気持ちだけで成立している世界なんです。そこには正解とか間違いとか、誰彼は良くて誰彼はダメとか、比べるものさしなんて必要ないんです。本来は。

それなのに、他者との比較が当たり前の社会に慣れきってしまっていつの間にか頭の中でずっと競争してはジャッジして苦しんでを繰り返してしまってはいませんか？

演技をする時に、その邪念ははっきり言って邪魔でしかありません！！

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表現の世界ってありとあらゆる個性がOKとされているからおもしろいのであって、

優劣があったらつまらないじゃないですか

これもあれも違っていて良いよね！でいいじゃん

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誰かより優れていないといけないなんていう思い込みは今すぐ捨ててください。

そもそも、それって誰が決めるの？だし。

仮にものさしがあったとしてそのものさし自体はじゃあ正しいんですか？だし。

競争社会で周りにいた誰かに刷り込まれてきたものさしは、もう間も無く時代遅れになって使えなくなります。

そもそも優劣を付けたがる人の思考を分解してみると、それらしい理論や普通こうでしょ〜みたいな謎の一般論で自身を正当化しているだけで「いや、それってあなたの好みの問題ってだけですよね」ってなるんですよね。

素直なあなたは頑張らなきゃ〜って社会に合わせて努力してきたのでしょう、きっと。社会のものさしに合わせて生きているうちに自分の望みとか気持ちがよくわからなくなってしまってはいませんか？

素直で努力家なあなたなら「普通の呪縛」から解き放たれたらきっと即座に、自分のやりたいことはこれだ！自分の生きたい道はこっちだ！って本来の自分の望みが自然と見えてきて、本来進むべき方向へ進んでいけます。あなたは元々素晴らしい個性を持っているんだから、ほんのちょっと価値観をアップデートしてあげるだけで大丈夫なんです。

誰かが決めた正しい方じゃなくてこれからは自分がいいと思う方へ行けばいいんだって、ワクワクしませんか？

演劇って、正しくなくていいんです！

ワクワクする方へみんなで行けばいいんです！それが演劇世界の、数少ないルールのひとつなのかもしれません。（こんな野暮なことをわざわざ言う必要のない未来が来ることを祈りつつ、正しさという呪縛が色濃く残っている今日は書き記しておきます）

ラクになっちゃいましょ！

演技は生きる練習です。演技を勉強しているなら他者をコントロールするなんておこがましいことできないし（自他共に尊重する心が養えていれば）次の瞬間何が起こるかわからないこの地球に生きている以上はアンコントローラブルを楽しむって決めることが大事なんだということは当然身体で学んでいるはず。

それなのに、演技の指導者でもそれがわかっていない人が多くてガッカリすることがここ近年立て続けに起こっています。

大事なことなので繰り返します。

・自他共に尊重する心を持てば相手を自分の思い通りにできるなんて考えもしない

・生きるってことはアンコントローラブルを楽しむって覚悟すること

他者のことや環境など自分の外側にあるものをコントロールしようとするのはエゴです。コントロールできるのはいつだって自分だけですよね。だからまずは自分の認知を変えること。アンコントローラブルを受け入れておもしろがってポジティブに捉えて乗っていくこと。

ネガティブに捉えたり拗ねたりひねくれたり言い訳したり保身をしたりするのは簡単なんです。思い通りにならないものをどうにかして望み通りにしたくて出るそれらの反応。

まだ発達の過程にある子どもがそうやって自分の欲望を達成するのはわかります。ただ、大人がそれをしている姿が散見されるので「大人たち、子どもたちのためにもしっかりしてくれ〜」って言いたくなっちゃいますが・・・。（インプロの神様が大人は萎縮した子どもであると言いましたが、人って一生子どものままなのかも、と思ってしまいますね）

かっこいい大人はジメッとしてる感じとは無縁ですよね。軽やかで、人生を楽しんでいて。それって、その人がたまたま根っから明るいタイプだったわけじゃないかもしれませんよ。

生きるってことはアンコントローラブルだからそれをまるっと楽しむっきゃない！って覚悟して今日を生きているからプラスの気を発しているのかもしれません。

楽しむと決めた人は発する空気から明るく人を惹きつけます。そして、決めた人は強い。そんじょそこらの困難じゃ挫けませんし、失敗してもそれがその人の魅力になったりします。失敗とかハプニングをおいしい！と思えるくらいの余裕があるから、よりその人が輝くのかもしれません。

必要なのは、「生きることはアンコントローラブル」だと引き受け、どうであっても楽しむと決めること。

今日からでも、今からでもできます。