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演劇業界のヘン

東京都豊島区を拠点に演劇教室を運営しております、

ENTRY ACT代表大江千雪(おおえちゆき)と申します。

 

今日はちょっと、世の中に物申したく記事を書きます。

世の中にはいろいろな「習い事のウェブサイト」があります。

「習い事まとめ」も数多くあるようで、

習い事で検索すると結構面白いんです。

定番のヨガ・音楽(ピアノ・フルート・エレクトーン・トランペット・ギター・ヴァイオリンなどの楽器演奏や歌唱などなど)・スポーツ(ランニング・水泳・ゴルフ・スキューバダイビング・ボルダリングなどなど)・料理(お菓子作り・パン作り含む)・英会話・ハンドメイドアクセサリーや雑貨・登山・パソコン・ダンス・写真

 

・・・・・列挙するとキリがありません!

とにかく沢山!世の中には習い事が存在します。

 

趣味は心も身体もリフレッシュさせてくれますし、

人と繋がるキッカケになって人生をより豊かにしてくれたり、

その人の本来の輝きを取り戻してくれたり生きがいを感じさせてくれたり

いいことが沢山ありますもんね!!

 

習い事のウェブサイトを眺めながら

「へぇ~~( ゚Д゚)」と勉強させていただいているのですが、

 

不満な点があります。

 

(ここからが本題)・・・・

 

演劇がないっっっ!?!?!?!?!?

 

音楽はちゃんと音楽カテゴリーがあるし、モノづくりとかITとかもちゃんとそれのカテゴリーがあるのに

 

 

「演劇」カテゴリーがないってどういうこと~~~!?

 

 

 

演劇って、ひと口にそう呼んでも

「舞台」とか「アテレコ」とか「映像演技」とか「インプロ」とかでカテゴリー分けできます。

 

ちなみにENTRY ACTはその中だと「舞台」になりますかね。

さらに細分化すると「ミュージカル」「ストレートプレイ」に分かれます。

 

 

演劇はまだまだマイノリティーな分野なのね・・・・と落胆しつつ

カテゴリータブをひとつずつ開いて、その中から演劇の文字を探します。

(※ちなみに、ヨガはヨガカテゴリーがあるしダンスはダンスカテゴリーがちゃあんとあります。)

 

演劇はやはりアート系に分類されるかな?と思って探してみるも・・・・

ない!?!?!?

 

そもそも

習い事の演劇って認知されていないのか・・・・?

 

・・・

 

・・・

ハラハラしつつ

やっと演劇を見つけました。

教養・マナーのカテゴリーの中に

芸能・演劇の文字!!!!!!!!

 

ええぇぇぇ~~~~~~~~!!!!!!

そこ!?そこの中なの!?!?

しかも芸能と演劇一緒なの!?!?!?!?

 

自分がまだまだ何もできていないのだと痛感させられます。

「お前不出来!」と頭をゴーンって殴られた気分です。

 

 

教養・マナーの一部って・・・・。

芸能と演劇って同じだけどちょっと違うし・・・。

 

“(-“”-)”

 

所説ありますが、ハッキリと私の考えを書きたいと思います。

 

 

演劇は演劇として独立するべきだ!!

もしくはアートに分類されるべきだ!!

 

演劇と芸能を混同しがちな世の中にNO!!

芸能は演劇や舞踊や音楽などの娯楽を指す言葉ですが、それならダンスと音楽も芸能!

 

なぜ演劇だけが芸能と一緒くたにされるのだろうか?

なぜ演劇で食べていきたいと言う人がほぼほぼ芸能界に入るのか?

広義で演劇は芸能のひとつだと理解しているので

本来の意味ならば「芸能・演劇」は納得できます。

 

ただ

今の世の中

芸能と言うと芸事というよりもタレントなどメディア露出をする業界のイメージが強くないですか?

大昔は分かりませんが、

現代における芸能人にとってのお客様はスポンサーです。

なので表現そのものよりも

・キャラクター(一種の「演技」ではあるが)

・外見イメージ

・好感度

・話題性

・認知度

が重要視されます。

 

良い悪いではなく、そういうものです。

 

一方演劇(本来の芸能)のお客様は観客です。

重視されるのは

・おもしろいかつまらないか

・芸術性

・エンタメ性

・技術力の高さ

・完成度

で、舞台上で作品が描き出す表現そのものを楽しみます。

 

芸能という言葉が持つイメージは

本来の意味と違いますから、

 

芸能と演劇を同カテゴリーとして扱うと無理が生じるんです。

 

 

 

ところで、

「俳優になりたい!」と目をキラキラさせて夢を語ってくれる子が

実は「芸能人になりたい!」が(本人も気づかなかった←ここ大事)本当の夢だった・・・

 

そんなケースが多発しております。

 

本当に多いです・・・・!!!

 

”実は芸能人になりたい自称俳優志望の子”は、

演技を学び始めても

途中で辞めちゃうのが大半です。

 

 

本音は「有名になりたい」なので、

(本人も気づいていないけど)

俳優修業を頑張ってみても辛さばかりなんです。

頑張りたいけど頑張りきれない

 

 

絶対俳優になりたい!と思っていればモチベーションの維持ができますが、

本音は『演劇の勉強はおもしろくないし将来の役に立つとも思えない』(潜在意識レベル)

ので

ガス欠しちゃうんですね。

 

 

 

話を元に戻します。

 

 

芸能と演劇は、その言葉自体の意味するところはほぼ同じです。

だから、同じカテゴリーと見なされても仕方ないのかもしれません。

 

 

ただ、

芸能=芸能人=有名人=俳優=演劇

これらがイコールで結ばれている状態だと

演劇は市場規模縮小しか道がありません。

 

 

その理由は、

演劇の本当のお客様を創造していないから。

 

どの業界も、需要と供給のバランスを取りながら市場が盛り上がっていきます。

そして業界内の企業の存在目的は顧客創造にあります。

 

お客様(ユーザー)が居てくださるから市場が成り立つのです。

 

そしてユーザーは

演劇を体験することで

人生が豊かになったり

笑顔が増えたり

ストレス発散できたりする

から演劇を消費してくださります。

 

きっとそんな心地よい体験の中で演劇を好きになって

演劇業界の長いお客様になってくださるでしょう。

 

だから演劇事業者は

お客様が『今』快適かつ刺激的な空間時間を過ごせるように

『明日』への活力をお土産に持って帰っていただけるように

不断の努力をすべきです。

演劇プロとして当たり前のこと。

 

演劇業界は芸能人になる(スポンサーに重宝される)ための学びの場ばかりやっていたって先細りします。

 

だって、スポンサーはその絶対数が限られているのに

芸能を目指す人が多すぎる(供給が飽和しちゃってる)から

『一握りの人材』しか生き残れないわけでしょ。

 

 

そもそも演劇が芸能の入り口張るのは業界違いだし

演劇の本質じゃないですよ。

 

芸能人になりたい人は要は「お金が欲しい人」なので基本的に

お金を持っていませんし演劇のファンでもありません。

 

(※お金を稼ぎたい想いが悪と言っているわけではありません。)

 

 

本当のお客様ではないです。

歓迎すべきは本当のお客様

 

演劇空間をご一緒できて

演劇を通じて心で繋がれて

サービスに価値を感じてくださる

本当のお客様。

 

それなのに、今の演劇業界はユーザーを軽視しているとしか思えません。

 

演劇教室を探してみると

芸能人になりたい人に夢を売るビジネスばかりで、

純粋に演劇に触れたい人(ユーザー)の為の場所はその数が圧倒的に少ないのです。

 

(※夢を売るビジネスは芸能界に限りませんがいい加減にしろ!!!と怒りすら覚えます。)

 

演劇を趣味でやりたくても、そもそもその場所が少なすぎるのです!

せっかく興味を持ってくださったのになんてこと!!

 

選び幅なさすぎ!!!(・´з`・)

しかも、

何を選べばいいかわかりにくい!!!!(。´・ω・)?

 

演劇は小劇場界を主に趣味とプロの住み分けが不十分過ぎます。

境界線が非常ーーに曖昧なんです。

 

公演系もワークショップなどの講座系もカオスですよ・・・・。

 

せっかく勇気を振り絞ってワークショップに参加してくださった演劇界の貴重なお客様がいらしても

周りが「プロ目指してます」な人ばっかりだったり、

手間もかかるしお金もかかる!いろいろかかりすぎる!

(インストラクターが演技に対して無知過ぎるハズレ講座も笑えないほど多い)

演技の勉強しにワークショップ行ったのにオーディション要素ばっかりで講評してもらえなかったり!!「ワークショップだけでも安心してね」みたいなこと書いておいて!嘘つき!

 

これじゃあ

演劇は始めづらいと思われても仕方ないと思うのです。

 

 

だって演劇以外にもおもしろいコトは巷に溢れていますもの。

そりゃあ、より便利で安心で品質が保証されてるところに行っちゃうよね。

 

 

 

本当に演劇を好きでいてくれるお客様にごめんなさい。

と言いたい。

 

 

演劇業界の大半の事業者は本気で演劇を売りたいと思ってないんじゃないの?

と思っています。

 

 

自分の収入欲しさに高単価商材販売したり

仕事仲間に金銭を要求したり

無賃労働させたり

あろうことかバイトばっかりしていたり

トレーニングの知識が浅いまま講座を開講したり

変な業界。(笑)

 

 

ENTRY ACTでは習い事・趣味としての演劇講座しかご用意がございません。

 

記すべきか迷いましたが、

ENTRY ACTは演劇・自己表現を純粋に楽しみたい!本当の私を解放したい!方専門の演劇教室です。

芸能人になりたい方はそれ向けのスクールに通ってくださいませ。

「芸能界で戦う人」がいらっしゃると純粋に演劇を楽しめる場所としての目的が果たせなくなってしまうからです。

 

演劇は競争ではありません。

実社会の中では自分を隠して本音が言えないで建て前と共にコミュニケーションを取らざるを得ないことが多いけれど、

演劇の場所は本当の私を見せることができる・本音でぶつかり合えるから深く理解し合える『本当の仲間』ができます。

 

売れる為には周りに勝たなければいけません。

キャラが立っていないといけないし、目立たないといけません。

芸能界での勝負に勝たなければ。

ENTRY ACTでは戦い方をお教えしません。だから、それ専門の場所で貴重な時間を投資していただきたいのです。

 

芸能人の育成は今後も考えていません。

 

繰り返しになりますが、

現代における芸能人は対スポンサーの人気商売であることから

演劇とは一線を画すものだからです。

 

 

演劇のプロ(未来の仕事仲間)育成は検討しております。

おそらく、ご自身が食べていけるようになるところまではお手伝いできると思っておりますので演劇プロを目指される方はその時にご一緒しましょう♪

 

 

 

 

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