読書はお好き?
※当記事はENTRY ACTが発行する「演劇メルマガ」のバックナンバーです。
みなさま、読書をしていますか?
演技の上達をしたい!
と強く思う方にこそ、
毎日文字に触れていただきたいと思います。
ENTRY ACTの演技クラスでは
「課題テキスト」をご用意しております。
数ヶ月に一度課題テキストをクラス内発表と称してまとめ上げを行っています。
上級クラスは難易度高めの作品を、
その他全クラスは共通課題テキストを。
趣味の演劇活動で課題テキストは少々ハードルが高く感じられがちではありますが、
~~~~~~~~~~~
当団体代表は
課題テキストでの演技こそが
「演技の総合力を試される場」である
と思っております。
~~~~~~~~~~~~
テキストのシーン演技は
演技をする上で必要な要素がいくつもあり、
自己を解放することや
他者を受容することや
余分な緊張などを取り除いてあげることなどといった
楽器の調整はもちろんのこと
戯曲を読解する能力も非常に重要です。
だからテキスト演技は難しくおもしろい!!
戯曲を読解するのにもただ読めばいいわけではなく
テクニックがあるのですが・・
また改めてご紹介します!
今日は、
そもそも文字を読むことに抵抗を感じる方って案外多いのではないかと思っての
お便りです。
少しでも抵抗感がなくなりますように。
まず、小難しく捉えることを
今、やめましょう。
戯曲読解力って、国語力です。
国語、算数、理科、社会・・・・の国語です。
そう。
小学校で習ったあの「国語」です。
【設問1】①の部分の、登場人物Aの気持ちに最も近いものを答えなさい。
㋐~~
㋑~~
㋒~~
㋓~~
㋔~~
↑↑
これ
みなさん小学生の頃、国語のテストで100点取れてましたか?80点?どうでしょう?
戯曲読解って言うと、小難しそうなイメージを持たれがちですが
要は基本的に
小学生の頃の国語なんです。
(字面が難しそうなだけ。笑)
登場人物の「目的」や「葛藤」、シーンの「超課題」、
これらを発見する作業が読解です。
「この物語はコメディ?シリアス?」
なんていうざっくりした質問に答える時に
それが国語のテストだったら?
なんとなくの理由で答案に㋐って書きませんよね?
演技の場ではなぜか
“なんとなく”の感覚で㋐って答える方、とっても多いのです。
おそらく演劇=芸術=感性、感覚的なイメージのせいかと思いますが・・・。
“なんとなく”で100点を取れたとしてもそれはまぐれで、
次うまくいくかどうか運任せなんてちょっと適当すぎます。
((”なんとなく”と”想像”と”事実”は全然違うんですよ~~!))
ですし、
戯曲を読むのに持って生まれた感性しか使えないとしたら
演劇のプロになれるのは
本当に一握りの人材だけになってしまいます。
大丈夫。
才能より努力です。
“なんとなく”のふわっとした感性(?)で演技をしてしまうから
当然うまくいかないことが多く、
((そりゃ~そうです。鉛筆転がして解答欄埋めてるようなものです。))
その体験の積み重ねで戯曲読解に苦手意識を持ってしまう方が多いのですね。
国語のテストを解くような感覚で戯曲にあたってみると、
当てずっぽうな読解はできなくなります。
きっと、「これが正しい読み方だ!」と、
まるで霧が晴れるような気分になれますよ。
最後に。
世界の経営者が最も読む本って、ご存知ですか?
答えは、シェイクスピアです。
シェイクスピアが描いているのは「人間の本質」だからです。
読書をすることは人間としての深みを増すことです。
演技力は人間力。
演技の上達を目指すならば人間としての格を上げること。
人間を知るために、読書。
国語力を鍛えるために、読書。
文字に触れることっておもしろいですよ!
ぜひ、取り入れてみてください。
☆他の記事もチェック☆
なぜENTRY ACTは演技未経験の方大歓迎を謳っているのか