自信を持つということ
※本記事はENTRY ACTが発行する演劇メルマガのバックナンバーです。
お稽古や舞台本番で
トチるんじゃないか・・・
と不安になりがちな多くの役者さん。
絶対うまくいく!
と自信満々で居られたらどんなに良いだろうか・・・・。
と思いますよね。
不安な状態では
委縮しがちですから思うように声も出ないし
セリフも吹っ飛びそうですし・・・・。
開演ブザーが鳴ったらもうパニック!?
です。
「幕よ、開かないで・・・・!」と祈りたくなるほど。
(ちょっと言い過ぎですかね?笑)
今夜は、
“結局不安になるし緊張はするもの”との前提の元
しっかり舞台のお仕事をやりきるための「俳優の準備」についてお話ししてまいります。
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準備8割!!
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そうなのです。
「結果として」、成功を収めるその時まで
不安を払拭しきることは困難ですし緊張もします。
未来はすべてが不確定です。
うまくいくのもいかないのもすべて「結果論」。
うまくいった!とかトチってしまった・・・とかはすべて「結果論」なので、
幕が上がって、そして下りるまではわからない。
やってみないとわからないのです。
物事には原因と結果の法則がありますので
「結果、トチってしまった」のであればトチる原因があった証拠。
「結果、うまくいった」のであればうまくいく原因があった証拠。
非常にシンプルです。
ここで気をつけていただきたいのは、
「不安だったから・緊張していたからトチってしまった」
だから
「不安や緊張を取り除き、自信をもって臨もう」
の考えはまだ考え足りないぞ、ということです。
本当はもう一段深く考えるべきです。
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自信をもてるように
『ここまでやったらさすがにもう大丈夫だろう!』
と納得できるような事前の努力をしよう
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1回1回の稽古場で
ここまで準備してきてそれでもトチったら、もう仕方がないな!
と思えていますか?
自信が持てないのは根性論ではどうにもなりません。
感情も結果なので、自信そのものはコントロールできません。
自信が持てない理由はただひとつだけ。
努力していないからです。
次の稽古がめちゃくちゃ不安なのであれば
やればいいんです。
努力不足の不安は完全に自己責任です。
おそらく現場の演出家も「やってきてください」以外言えることがありません。
(演出家によっては退場を勧告します・・・。)
納得するまでやる!!!
★セリフに自信が持てないのであればセリフを繰る練習を
納得するまでやる
★役の理解に自信が持てないのであれば取材を
納得するまでやる
★台本の理解に自信が持てないのであれば
台本を100回読む!台本がボロボロになるまでやる!とにかくやる!
(ちゃんと読解方法がわかっていれば100回も読まずに理解できます)
努力してきている人は目を見ればわかります。
目に自信があるから。
どうしたらできるようになりますか?
と相談する方、
う~~~ん、まずやることちゃんとやろうか!!!
です。
ネガティブシンキングが演技において強みになるのは
こういった理由です。
ネガティブな人は
やらないと不安なので
(逃げない限りは)
めちゃくちゃがんばって家で作業してきます。
何の根拠もないのに「まあなんとかなるだろう!」と思えないからですね。
「まあなんとかなるだろう!」は
それ相応の努力をしてきた人の言葉です。
自信をつけたければ、
根拠となる努力をするしか方法はありません。
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