【基礎】仕事や恋愛、人間関係構築の要「ラポール」とは
お客様と良好な関係を築けていますか?
社内の人間関係はどうですか?
気になるあの人とはうまくいっていますか?
ビジネスやプライベートでいい人間関係、築いていきたいですよね。
周囲の人と大人同士で良い関係でありたい・・・
社会性の生き物である私たち人間の普遍的な願いと言えるでしょう。
かの有名な心理学者アドラーの有名な言葉に”私たち人間の悩みはすべて対人関係である”とある通り
人間関係構築は人間にとって人生の中で大きな課題、関心事なのです。
人対人の関係性や繋がりが重要な人生のあらゆるシーンで
あなたの価値、あなたの自己肯定感、あなたの幸福度をより一層高めてくれるであろうキーワードをひとつお伝えします。
それが、タイトルにある「ラポール」です。
ラポールとは元々カウンセリング用語で、正式にはラポール形成と言います。
セラピストとクライアント(相談者)の信頼関係構築のことを指します。
カウンセリングの場ではクライアントがセラピストに対して信頼感を抱き、隠すことなく本音を吐露できる状態が望ましいとされています。
セラピストとクライアントの間で自然な感情の交流が持てて初めてカウンセリングの場の効果が発揮されるのです。
近年はこの言葉、ビジネスシーンでも頻繁に耳にするようになりました。(コーチングの業界ではもはや当たり前です)
ラポール形成はカウンセリングの場のみならず仕事や恋愛などといったあらゆる人間関係に応用できる対人スキル向上テクニックのひとつと言えます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『あなたに会いたい』をつくる■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あなたが会いたいと思う人は誰でしょうか?
相談したい人、お酒を一緒に飲みたい人など、
もちろんそのシチュエーションによってもその相手は変わってくるでしょうが、
おそらく共通する点として「あなたが一緒に居て何かを得られる(メリットを享受できる)相手」だと言えるのではないでしょうか。
メリット、と言うと、冷たい感じがするかもしれませんが・・・
少なくとも、居心地が悪かったり何かを奪われるような感じがする相手とは会いたい、とは思わないはず。
そうなんです。
人に会いたいと思われる人は本人が意図しているしていないに関わらず、
何かしらのプラスを人に与えられる人、なんです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『あなたから買いたい』をつくる■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お客様と相対する仕事に就いている方は目の前にいるお客様がまたサービスを利用(購入)してくださるように接客に力を入れると思いますが、
あなたが本当に心の底からオススメしたいと思って熱弁したところで関係性が薄いお客様にとっては迷惑ですし、
最悪の場合「嫌な気持ちになった」と思われて二度と来店に繋がらないかもしれません。
お客様の方からあなたの意見、オススメ商品、アドバイスを求めて近づいてきてくれるような関係性であれば、無意味な押し売り熱弁接客は不要のはずです。
─────────────────────────────────────□■
だから、ラポール形成がなによりも先!!
■□─────────────────────────────────────
よく、仕事でも恋愛でも「うまくいかせたい・・・!」と強く思って
頑張りすぎて空回りしてしまう方や思うように成果が出ないで思い悩んでいる方がいらっしゃいます。
そういう方が往々にして仰るのが、「うまく話したい」。
そう。
「何を言うか」を重要視して頑張ろうとするんです。
理路整然と上手に話すことは、台本を作って練習することである程度やり遂げられると思いますし、聞きやすい話し方を学ぶ上で非常に有意義です。
ただし、
ハッキリ申し上げますが、
商談やセミナーのスピーカーやデートといった対人の場では
〇あなたと一緒にいると居心地が良いと思わせることができる
〇あなたの話す言葉なら信用できると思わせることができる
〇こちらに対して真摯な姿勢を見せてくれている
などといった雰囲気(フィーリング)の方が大事です。
ぜひ思い出してみてください。
口うるさい誰かからのお小言を「はいはい」と聞き流した経験ありませんか?
あなた自身に経験はなくとも、イメージは湧くのではないでしょうか。
話を聞く価値、意味がないと思われている状態では
どんなに良いことをどんなに上手にお話ししても暖簾に腕押しなんです。
あなたが仕事や恋愛などの人間関係構築をスムーズにしたいとお思いでしたら、
相手があなたにどれほど心を許してくれているのか(ラポール)を、「相手の何気ない視線や所作、言葉」から感じ取ることに神経を研ぎ澄ませて相対するように努めてみてください。
ラポール形成にはテクニックがいくつかあります(有名どころではミラーリング)が、ラポールの本質は相手の深部を心の目で見て交流を図ることにある、と私は考えています。
最初から完璧にはできないと思いますが、意識的に続けることが大事です。
あなたの話の内容がどんなに圧倒的正論であろうと、あなたの弁が立っていようと関係ありません。
会話とは、そもそも受け取り手があなたの話を受け取らなければ意味をなさないのです。
あなたがどんなに力強く相手に言葉を投げかけても相手が受け取り拒否をしたら決して届かないのです。
つまり、あなたの話の内容そのものよりも
◆相手があなたの話す言葉を聞きたくなっているか
◆相手があなたと交流することを求めているか
が大事です。
もしもあなたが相手の浅い部分しか見られていなかったり(緊張していると焦りから相手のことを見られなくなりがち)、「自分の言いたいことをただ言うだけマン」になっていたりしたら、
相手は不信感を抱くかもしれません。
不信感を拭うのは非常に大変なことです。
だから、何より先にラポール形成を!!
チャレンジしてみてください♪
素敵な会話の時間を楽しんで(・∀・)