シアターゲームが大人に必要!という話
シアターゲームってなに??
子どもの頃、休み時間に友達とやっていた手遊びやリズムゲームみたいなもので、
★たけのこにょっき
★牛タンゲーム
★マジカルバナナ
のような、誰しも一度はやったことがあったり見聞きしたことがあるような手軽な遊びです。
筆者は、広義ではしりとりとかあんたがたどこさとかハンカチ落としとかあぶくたったなんかもシアターゲームなんじゃないかと思ってます。
※あぶくたったは「トントントン」「何の音ー?」「風の音〜♪」ってやつです。晩ご飯食べて寝る準備をして最後はお化けの音〜!逃げろ〜!ってストーリーがあって、かなり演劇的です。
リズムにのって手を叩いたり、声を合わせたり、前の人の言葉を聞いて連想したり、
とにかく簡単 単純明快なルール
であることが特徴といえるでしょう。
筆者は昔からこの手の遊びが好きな子どもでした。
演劇を学ぶ中で「シアターゲームというものがあるらしい」と知り、
そして「そのシアターゲームというものは俳優のトレーニングになるらしい」と知り、
先輩に話を聞いたり本を読んだりお客様にフィードバックを頂いたりしながら
・・・もしかして すごいのでは!?!?
と、シアターゲームのポテンシャルに可能性を感じ、今日に至ります。
シアターゲームのすごさをもっと知ってほしい一心でこの記事を書きます
小さな子どもでも覚えて遊べる簡単なルールです。
なんなら大人が聞いたら「はい〜?そんな簡単でいいのかい?」と思うようなルールです。
シアターゲームの王道ピンポンパンゲームは(声を小にして言います)飲みゲーとしても有名だったり・・
お金と時間を払って参加しているワークショップで飲みゲーとは・・!とお怒りになる方がいたらどうしようと毎回内心ビクビクしています・・(笑)
例えばチクタクボンゲームは「右に回す時は右手でグッドをつくってチク、左に回す時は左手でタク、隣以外の人に回す時は両手を対象に向かって伸ばしてボン」みたいに、覚えやすいルールのものが多いです。
だいたいのゲームは5、6人から遊べます。
また、ゲームにもよりますが輪になったり歩き回ったりできるくらいの広さがあれば遂行可能です。
道具は一切いらないので、手ぶらで来ていただけます♪
はいー、きました。これは参加者の90%以上の方がご自身で体感し、感想を頂きます。
単純なルールながらも、意外と脳のいろいろな場所を使います。
連想ゲームでは「①手で拍子を取りながら②前の人の言葉を聞いて③その物をイメージして④繋がる物やコトを思い浮かべ⑤言葉で出力する」みたいに。
たけのこにょっきでは周りとタイミングが合わないようにみんなを観察しつつ、今!と思った時にパッと動くとか。
思考、感情、伝達、運動、視覚、聴覚、理解、記憶などといった脳の様々な領域に働きかけます。
「このゲームは脳のここを鍛えられるんだな〜」と知った上で実施することでより脳トレ効果を高めます。
ちなみに、脳は筋肉同様使わないと衰えていきますが使ってあげれば成長し続けます。
筋トレだけじゃなくぜひ脳トレも生活に取り入れてみませんか?
シアターゲームはみんなでやる遊びです。
協力したり、時には勝ち負けがあったり、他者がいて初めて成り立つのがこの遊び。
協力の関係であれバトルの相手であれ、関わることから始まります。
シアターゲームはとことん他者受容です。
ゲームに勝った負けたは実はどうでもよく(笑)、このメンバーと遊べて最高におもしろかった!とそれぞれがそれぞれにリスペクトを持てることがシアターゲームの最大の目的のひとつだと筆者は思っています。
もちろん勝った時、目標を達成した時は「やったー!」と大喜びします。
負けたら「悔しい〜!」と大いに悔しがっていただいて結構です(笑)。
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実は、殊シアターゲームに関しては負けた人(ドボンした人)がMVPになりがちです。
ドボンってシンプルにおもしろいんです。(真剣に言ってます)
人のミスを笑うなんて不謹慎な!と思われるでしょうか?少なくともこの場ではミスをみんなで笑い飛ばしちゃいたいと思っています!
ミスができない空気感って能力に優劣がつきがちだしギスギスするじゃないですか。
人間って誰しも大人になっても間違うこといっぱいあるでしょ。大事なのはその後の処理。
●人に寛容になる
●良好な関係を保っていられる
●どんなにミスをしても自信を持っていられる
このようなヒューマンスキルが向上するのが、シアターゲームです。
テーブルで行うゲームもおもしろいですが、シアターゲームは全身を使って遊ぶことが多いです。
これがまた運動不足解消にもなって気持ちがいい!
手足の動きを連動させたり、軽くリズムを刻んだり、ポーズをとったりする軽度の運動になります。
元々俳優のトレーニングとして活用されているゲームなだけあり、反射で動いたり空間把握を常にし続けながら位置どりをするようなものが多いです。
強い体というよりは、反応の良いしなやかな体になれる系?です。
代表的なシアターゲームは
ミラー・・・対になって立ち、片方がゆっくり動く。もう片方はその動きを鏡になって真似っこする。動きのスピードを上げたり、観察者を置いてどっちが鏡か当てるゲームにしてみるとおもしろい。
鬼ごっこ・・・走らない鬼ごっこ(早歩きまでOK)。追いかけられている人は他の人の名前を呼んで鬼をなすりつけて回避する。
私あなた・・・メンバーの名前を覚えられるのでアイスブレークにぴったり!ペースが速くなってくると体のコントロールも意外と必要になる。
その他にもピンポンパンの難しいバージョン、椅子取りゲームなどおもしろいゲームがたくさんあります☆
フロー体験(ゾーン)に絶対に確実に入れる方法はないのですが、いくつかの構成要素があります。
それは、
1 今から行う行動がどんな結果に繋がるか明確であること
2 結果がすぐに出ること
3 ちょうどいい難易度
4 それが好き、楽しく満足感があること
5 それに集中できる環境であること
です。(全てを満たしている必要はないらしい)
スポーツ、勉強、スマホゲームなどで「気付いたら没頭していた!」という体験を持っている方は多いのではないでしょうか?
人はフロー状態の時にポジティブになってストレスに強くなり、集中力やひらめき、発想力が高まることがわかっています。
ただ、実はフローはそれの間に圧倒的成果を上げられる(選手がいいプレイをしたり)だけじゃなく、その後にも心理的に良い作用があります。
没頭できるほどのことに日常的に取り組んでいる人/フローを頻繁に体験している人は、自尊心が高く将来への漠然とした不安を感じる頻度が低く、自分で自分の人生を切り開いていける!と思えているとか。
シアターゲームで遊びに没頭しながら人生が豊かになる!?
はい。
脳、ヒューマンスキル、フロー状態などしっかりとした(それらしい)メリットをたくさん謳ってきましたが、
最後はコレです。
ゲームの最中はおなかをかかえて大爆笑しています。
人によっては毎回表情筋が筋肉痛になるようです。
みんなそれぞれおそらく職場ではピシッとキリッとしていたりするんでしょうが、
ここは遊び場。
「やったー!!」
「うわー!やっちまったー!」
「○○さんは笑いの天才!」
「○○さん今日全然ミスらないですね!?どうしたの!?笑」
やってる間はただただ楽しいだけ。
で、それでいいと思います。
うまくやろうとかミスしちゃいけないとか
かっこつけようとか
こういうものを得ようとか
フロー状態に入ろうとか
考えない。
ただただ、今目の前のことに没頭してエンジョイすること。
子どもの頃に”外遊びをするメリットを考える”ことなんかしなかったように。
遊びの効果と学び、気付きは遅効性だから、「これって何の役に立つんだろう」って頭でっかちにならずにまずエンジョイしてみることが大事なんです。
参加理由は一択。
おもしろそうだから。
それでオッケー!